難しい相場は常に発生します。そこで難しい相場とは何かに対する、自分なりの回答を紹介していきたいと思います。
レンジ相場
相場には大きく分けると二つの種類に分けることができます。一つがトレンド相場であり、もう一つが今から紹介するレンジ相場です。レンジ相場とは何かというと方向感を失った相場のことです。大雑把に見るとヨコヨコで推移する相場だと言ってもいいかもしれません。
レンジ相場には多くの種類があり、一般的なレンジ(二つの水平線に挟まれたレンジ)や三角持ち合いなどがあります。
では、このレンジ相場がなぜ難しいのか?それは多くの投資家が迷っている相場だと言えるからです。レンジ相場とは上に行くとも下に行くとも言えない相場。つまり、上がると見る投資家と下がると見る投資家の数が拮抗しているのです。
また、レンジをブレイクするかもしれないといった思惑も働き、普段よりも投資家の選択肢が増える相場だと言えます。
ヒゲの多い相場
ヒゲの多い相場も投資家の迷いが表れているチャートです。ある一定の時間内に(5分や1時間の間に)上下に動きながらも結局は始値と終値がほぼ一致する。これはまさに投資家の迷いが表れていると思います。
投資家が迷いやすいということは、難しい相場です。そういった訳でヒゲの多い相場は難しい相場だと言えると思います。
直近高値の更新と直近安値の更新が小さいorない相場
直近高値の更新と直近安値の更新が小さいということも、やはり投資家が迷っているということを意味します。
基本的に直近の高値や安値に近づいたときは出来高を伴うので激しい動きになりがちです。その激しい動きにも関わらず高値・安値を更新しないということは、買っている投資家と売っている投資家がほぼ一対一になっているということです。
この現象も投資家が迷っていることの証拠だと言っても良いでしょう。
また、高値更新や安値更新をしない場合、今まで動いてきた価格帯を進むことになるので、その間にポジションを持った投資家が多く比較的穏やかな値動きになりやすいです。
難しい相場=投資家が迷っている相場
難しい相場というのは本質的に投資家が迷っている相場です。投資家が迷っているというのには三つの種類があると思っています。
一つ目は投資家一人一人が迷っているということ。
二つ目は半分の投資家が上がると信じており、もう半分の投資家が下がると信じているということ。
三つめは一つ目と二つ目の中間で、迷っている投資家も一定数いて、上がると思っている投資家と下がると思っている投資家が半々になっているということです。
迷っている相場の中では、もちろん三つ目の状態が一番多い状態だと思うのですが、できれば今の状態が1か2のどちらに近いかを想定してほしいと思います。
投資家一人一人がはっきりとしたポジションを持っているときはトレンドが起きやすい
もしも2の状態に近い場合、値動きがある程度動いただけでトレンドが発生する可能性があります。なぜなら、各々がしっかりとした値動きの予測を立てているので、ポジションを取っている投資家が多く、決済買いや決済売りを伴って動くからです。
決済というのは必ずしなければならないものであり、レバレッジを高く設定している投資家はロスカットしなければなりません。
しかし、1の状態に近い場合だと、そもそもポジションを持っている投資家も相対的に少なくなるので、決済買いや決済売りを引き起こすことができず値動きが激しくなるにはかなりの時間を要します。次に1と2の見分け方を見ていきましょう。
「投資家一人一人が迷っているのか、相場全体が迷っているのか」を見分けるためには
個人的な判断基準にはなりますが、出来高によって見分けることができると思っています。先ほども言ったように、1の場合だとそもそも新規のポジションが発生しにくいです。
しかし2の場合だと新規のポジションはかなり増えており、ポジションは決済されるのを今か今かと待っているようなそんな状況に陥ります。
つまり、2の方が1よりも出来高を伴いやすいのです。出来高が増えたにも関わらずあまりチャートが動かないときは、2のパターンだと認識してすぐ先の未来に来る急激な値動きに備えることも可能だと思います。
インバーテッドラインが出現したときは難しい相場
インバーテッドラインとは、下のようなラインのことを言います。
値幅更新をしてはいるものの、それが中途半端でトレンドともレンジとも言えないような相場のとき、インバーテッドラインは現れます。インバーテッドラインは比較的簡単に見つけることができます。難しい相場かを判断するには良い指標となるでしょう。
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