失敗というものはだいたい同じ原因によるもののことが多いです。失敗することさえ避けることができれば、投資で勝つ確率は格段に高まります。
今回は株式投資の失敗談をまとめました。
初心者なのに大金をつぎ込んでしまう
初心者はまだまだ知識が乏しく、ビキナーズラックにでも巡り合わない限り、元手は消えてしまいます。にもかかわらず最初から大金をつぎ込んでしまうとどうなるでしょう。
投資の知識も大して手に入らず、投資に対してトラウマを抱えて辞めることに繋がりません。
最初は少ない資金で学びながら投資を始めていくべきでしょう。
損切りという概念を知らないまま投資を開始する
損切りという概念は、投資家の間でずっと言われている重要なことです。損切りとは、損が大きくなってしまう前に損を確定させてしまうことです。
もちろん損切りした直後に株価が上がり、損が消える水準まで戻ってくることもあります。
しかし株価が上がると思って購入したにも関わらずある程度株価が下がってしまったわけですから、その場合は自分の思惑が外れたことになります。
損切りというのは自分の間違いを認め、次からどう立て直していくかを決める余裕を生むためのものです。
損切りの大切さを知らなかった人はぜひ覚えておきましょう。
借金をして投資する
当たり前だろうと思う人がいるでしょうが、たまに借金をしてまで投資する人がいるのです。借金には利息があります。年に5%~20%と言ったところでしょうか。
仮に借金の利息を10%にしたとしてそれ以上のリターンを得ることができるでしょうか。
自分なら到底無理です。アベノミクス時の日経平均株価ですら、年利13.49%です。
これに加えて借金をしているので、プレッシャーも相当な重しとなってかかってきます。となると借金をしてまで投資をするメリットは全くと言っていいほどないです。地道に働いて元手を作った方が賢明だと言えます。
一つの銘柄に固執してしまう
最初に儲けることができた銘柄に固執してしまうこともあります。自分は仮想通貨でそれなりの儲けを得たことがあります。
そのときに投資していたのがcoinEx token(CET)です。これは仮想通貨取引所が発行する仮想通貨であり、これに偶然投資していました。
このときに買ったのは良いのですが、取引所トークンばかりに目がひかれ少しずつ負けていきました。
またCETに固執しすぎた部分もあり、儲けた分は消えてしまいました。
投資の世界でもビキナーズラックが起こります。初心者がなぜか勝利するという現象です。このときにおごったりしてはその後に負けが積み重なります。
一つの銘柄に固執するのは、その銘柄と成功体験が結びついてしまったが故に起こります。
しかしその銘柄はずっと強いわけではありません。なぜ価格が上がったのかを分析し、次の銘柄に繋げることが私たちに求められることなのです。
分散投資が良いと思ってしまう
分散投資すべきだというのは初心者がよく聞くアドバイスだと思います。ですが、必ずしも分散投資が良いとは限りません。
まず「リスクも分散されるが利益も分散してしまう」ということに注意しましょう。リスクとリワードは比例する傾向にあります。分散投資はリスクを下げる代わりにリワードも下がる可能性が高いです。
まとめ
株式投資の失敗談について見てきました。東北楽天ゴールデンイーグルスの名誉監督、野村克也氏の座右の銘として次の言葉があります。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
勝ちというものは理由がなく、負けというものには明確な根拠があるという指摘です。
負けるときは必ず根拠が伴います。投資資金を多くしすぎたというものや、一人の意見を鵜呑みにし過ぎたというものなどがあります。
つまり失敗というのは分析しがいがあるということです。勝利よりも失敗の方が単純な理由に基づいており、比較的分析しやすいというわけです。
勝利から分析を始めるのではなく、失敗から分析を始めましょう。
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