投資には様々な種類があります。今回はそれら一つ一つについて紹介していきます。
様々な投資対象
全部に投資するのは大変ですが、知っておくだけでも役に立ちます。一つずつ見ていきましょう。
株式
王道とも言える投資対象ですが、株式に対してすら恐怖心を抱いている人もいるのではないでしょうか。そんな方はまず株式から始めてみましょう。ここで株式投資の歴史を見てみましょう。株式投資は1602年から始まりました。1602年ですよ!凄くないですか?
そしてその最初の株式会社は世界史でも有名な「東インド会社」です。大航海時代を飾った会社として有名ですよね。東インド会社は、航海によって得た利益を投資家に分配していたようです。最高で年利75%という利益を叩き出していたようです。
この華々しい東インド会社の成功がなければ、株式会社という概念は存在しなかったかもしれません。感謝しましょう!
また、歴史的には坂本龍馬も株式会社と同様の事業を行っていたようです。
このように、株式投資は歴史的に見て長く続いており安心な投資です。投資というものに不安感を抱いている人は株式から始めてみることをおすすめします。
株式指数
株式指数は、複数の株式の平均値を取ったものです。例えば、日経225であれば日本株の中の代表的な225社の株価の平均値であり、ダウ平均株価であれば米国株の中の代表的な30社の株価の平均値となります。
「個別銘柄とあまり変わらないのでは?かもしれませんが、実は少し意味があります。
株式指数は代表的な企業がまんべんなく選ばれているので、分散投資できているのです。分散投資についての賛否両論はあるところですが、アメリカが成長していきそうと思う人や日本の将来はまだ明るいと思う人は手っ取り早く株式指数を買うのもアリでしょう。
個人的には、株式指数は個別株よりも難しいと思っていますが…
FX
FXは危険だと言われていますが、半分本当で半分嘘です。借金を抱えてしまうという話もありますが、その確率は限りなく低いです。ここには「レバレッジ」が大きく関わっています。
レバレッジとは預け入れた証拠金を元にその何倍の取引ができるかを表した倍数のことです。レバレッジが10倍なら証拠金の資金量の10倍の取引ができるといったものです。
このレバレッジが高まると借金が生まれるリスクは確かに大きくなります。しかし実際に借金が生まれる確率はそこまで高くありません。注意した方が良いのは確かですが、そういったリスクはローンで家を組んで、家が燃えてしまうリスクに近いです。
リスクの発生確率は低いが、実際に起きてしまった場合の損失が膨大だということです。このような投資が耐えられないという方はやめておきましょう。
仮想通貨
「危険、危険」と言われる仮想通貨ですが、仮想通貨FXでもない限り借金を生む可能性はありません。「FXより安心ですね~」と言いたいところですが、そう簡単なものではありません。
仮想通貨は少しの知識があれば簡単に作ることができます。そして綺麗ごとをホワイトペーパーというものに書けば、投資家が集まってきます。仮想通貨ははっきり言ってそんな感じです。取引所というものも乱立しています。ここで少し勘の良い人なら「あぁ仮想通貨は駄目だな」ということが分かると思います。
取引所には上場するための費用が仮想通貨の運営側から支払われます。取引所にとっては詐欺コインでも何でもとりあえず上場させておけば儲かるなという魂胆です。仮想通貨の運営側はICO(新規に作成された仮想通貨で売り切れなかったコインを取引所で売ったりできます。簡単なビジネスですよね(犯罪ですけどね…)
このような仮想通貨が多く存在しているのが、現在の仮想通貨界隈です。とはいえビットコインやイーサリアムといったまともなコインいくらか存在しています。株式とは比べると圧倒的に歴史の浅い仮想通貨がどのように変遷していくかは、誰にも分かりません。仮想通貨の今後を見守っていきましょう。
リスクの取れる人はビットコインなどのまともなコインに投資するか、本物のコインを見極めてそれに投資してみましょう。(ビットコイン以外の仮想通貨に投資するならば、株式に投資するのをおすすめしますが…)
投資信託
「投資信託に投資するのは危険ではない、安全だ」と主張する人がいますが、これも少し語弊があります。投資信託は投資のプロが運営していますが、プロとはいえミスをする可能性はあります。そんなミス次第では、大きく資産が減少してしまいます。
そして一番重要なポイントなのですが、投資信託は利益率がどうしても少なくなってしまいます。これはなぜかと言うと、運用資金が大きくなればなるほど利益が出しにくいからです。株式投資で100万円を1億円にしたという話はよく聞きますが、10億円を1000億円にしたという話はまったく聞いたことがありません。
運用金額が大きくなればなるほど投資の成績を上げることは難しくなります。投資信託で悩んでいる方は、大手よりは中くらいの信託会社に回した方が良いかもしれません。
また、若い人には投資信託はおすすめできません。というのも投資信託はあまり勉強にならないからです。株式にしろFXにしろ自分の身銭を削ることで、勉強の本気度は確実に高まります。
また投資系の知識を持っていると外資系などの企業に採用されやすくなったりもします。
耳が痛い話かもしれませんが、投資はそう簡単には勝てません。ですが金融の知識はその分たまりやすくなります。
投資信託に頼ってしまってはそこまで知識を得れません。投資信託について考える前に自分自身で投資してみることも考えてみましょう。
不動産
資産家と言えるような人はだいたい不動産投資を始めると思うのは自分だけでしょうか。
不動産は初期投資が数百万からであり、かなり参入障壁が高くなっています。借金をしてまで不動産投資をするのはリスクが高いと思っていますが、借金をしてでも投資をするほどの安定性が不動産投資にはあります。(もちろん簡単ではないですが)
不動産投資は難しいというイメージがありますが、勉強してみましょう。自分は借金をするというリスクが高く感じ始める気にはなりませんが、お金に余裕がある人は初めてみるのも手かもしれません。
REIT
REITは不動産を証券化したものです。リーマンショックのときに問題になったのがこれです。REITとは何かというと「不動産投資をプロが行うから、その資金を預けてくれたら証券と配当をあげるよ」というものです。
株式投資の不動産版といったところでしょうか。最近REITが話題みたいですね。自分はこのことに不況の気配を感じていますが…
REITはあまり知れ渡っているわけではなく、歴史も浅いので優位性はあると思っています。知名度が低いということには優位性があります。この話題についてはまたの機会にとっておきます。
国債
国債はずばり言ってかなり安定だと言えます。国債とは国にお金を貸してあげることです。国が破綻しない限り安定したリターンがもらえます。日本はマイナス金利なのでお金を払って貸してあげているという異常な状態なのですが…
とにもかくにも他人に100万円以上の大金を貸している人は国に貸してあげましょう。国と個人、どちらを信用しますか?
各種商品
原油や金といったものを商品といいます。他にもトウモロコシや銀、レアメタルなどもあります。商品の中には、現物で持てるものと証券でしか持てないものがあります。金は現物で持つことも可能ですが、原油はちょっと厳しいですよね。
商品それぞれには価値があります。今溢れているモノの中に安すぎるものがあれば買ってみてはどうでしょうか。水という商品には、リーマンショック時に大儲けしたマイケルバーリという投資家も注目しています。また、原油には限りがあると言われています。
このようにバリエーションに飛んだ投資先が各種商品です。
社債
会社にお金を貸すのが社債です。個人的に国債よりもリスクは若干高いと思いますが、会社が元本を保証してくれます。
トヨタの社債を紹介してみます。
第23回無担保社債300億円▽償還期限=2024年5月24日▽利率=0.050%
第24回無担保社債200億円▽償還期限=2029年5月24日▽利率=0.150%
第23回・第24回債の申込日=5月17日▽払込日=5月24日▽発行価格=100円
https://www.nikkei.com/article/DGXLNSD5ISB03_X10C19A5000000/
このように社債の利率はかなり低いものとなっています。日本はデフレですのでなかなか利率が伸びませんね。リスクを求めない投資家が多く、国債や社債の需要が上がり、年利は下がっています。(ここら辺の知識がさっぱりという方はこの文は丸暗記しましょう)
国債はマイナス金利、時価総額No.1企業であるトヨタは0.15%… なかなか異常ですね…
どれが一番良いのか
どれも存在は知っていたけれど、あまり詳しくは知らないというものが多くありました。個人的には国債はやっぱり安定しているなと思いました。しかし景気のピークであり、マイナス金利である2019年現在は絶対買えませんね(個人の意見です)
そうなると不況の煽りを受けても耐えられそうなのは仮想通貨なのかなとかも少し思います。とにもかくにもデフレの最大化とも言える日本では投資が難しいんですよね。円安時に海外株を買ってもあまり儲からないなど様々なデメリットがあります。
投資信託は、比較的リスクも小さく手間がないという点はメリットかなと思います。
しかしこのブログ内で何度も言っている通り、2019年現在、投資をするのは何であれ危険です。仮想通貨と金は例外で、むしろ不況が来そうなときに買ったほうがよいとも言えますが。
【注記】コロナショックの前に書かれた上の予測は当たりましたね。
ここに挙がっている金融商品は投資家の常識であり、内容がすっと理解できないのであれば、まだまだ勉強不足です。勉強してから投資を始めましょう。
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