PER、PBRはファンダメンタル分析において重要な指針です。
今回はこのPER、PBRを活用する方法について解説します。
PER、PBRとは
PER、PBRは以下のように計算されます。
PER=時価総額÷純利益
PBR=時価総額÷純資産
PER、PBRは現在の株価がどれくらいかを分析するために用いられます。ファンダメンタル分析の最たる指標です。
PERは約12倍、PBRは約1倍が平均値
2019年現在、PERは12〜14倍を推移し、PBRは約1倍です。
戦略としては、この平均値から大幅に乖離した銘柄を狙うと良いでしょう。サンデンHDなどは、2019年12月16日現在で、PER2.5倍となっており、狙い目かもしれません。
PERとPBR、どちらを考慮に入れるべきか
自分はPERをより重視しています。この理由は単純で、企業は利益を出さなければ成り立たないからです。
もちろんPBRも多少は考慮に入れます。ですが利益を上げれない会社は、PBRも徐々に下がっていき、最終的には倒産してしまいます。そして、資産は利益を出すための投資資金と言えるでしょう。不動産をいくら持っていても、それを上手く活用して利益に繋げなければ、企業とは言えません。
しかしAmazonやメルカリなどのように赤字を続けて、事業シェアをとにかく拡大した後に、黒字化を図るという企業も増えています。
良い赤字なのか悪い赤字なのかを見極めるためには、PER、PBRではわかりません。他の指標やデータに注意を向けましょう。
PERが高いからといって空売りを入れるのはNG
PERが極端に高い企業は多く存在します。Google、Amazonなどは特にPERが高いです。PERは高くなると100倍を超えたりします。
しかしPERが高いからといって、空売り(ショート)を入れるのは、NGです。
PERが高いということはそれだけ勢いがあるということを示しています。また、将来的に利益が上がってきて、株価も緩やかに上がりながら、PERが12倍程度に近づく可能性もあります。
このようにPERで一概に決めることはできません。現在の利益、時価総額に基づいてPERを算出しているので、当然といえば当然ですが。
まとめ
今回はPER、PBRについて見てきました。
テクニカル分析しか取り入れてないという方も、PER、PBRくらいは見ておくと、チャンスが生まれるかもしれません。
投資で使える武器を少しずつ増やすようにしましょう。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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