金融危機が起こらないということはあり得ません。そんな金融危機を予測するためにはどうしたら良いのかについて解説していこうと思います。
金融危機は10年ごとに起こる
1973年、1979年にオイルショック、1987年にブラックマンデー、2000年にITバブル崩壊、2008年にリーマンショックと、金融危機は10年ごとに起こっています。
1973年 オイルショック
6年
1979年 オイルショック
8年
1987年 ブラックマンデー
13年
2000年 ITバブル崩壊
8年
2008年 リーマンショック
12年
2020年 コロナショック
この事実は経済学でも有名な事実であり、このような景気循環はジュグラー循環と呼ばれています。経済循環はこれと4つのものがあり、キチン循環、クズネッツ循環、コンドラチェフ循環というものがあります。
これらの4つの循環は経済学をもとにした理論ですので、覚えておくと投資に大きなプラスとなるでしょう。
GOLDのチャートに注目する
リスクが高まるとGOLDは買われます。
つまり経済的な危機がくすぶっている間にだんだんとGOLDは買われていくので、GOLDの価格に注目しておけば金融危機が来そうだということを予測できるでしょう。
ドル円のチャートに注目する
円もGOLDと同様に国際情勢が不安になると買われる通貨の一つです。
円が安定な資産とされるのには、日本国債が深く関係しています。日本国債は低金利で現在マイナス金利となっています。
マイナス金利とは、日本にある日本銀行以外の銀行が借金をしたとしても、逆にお金を借りた側が貰えるということです。普通では意味が分からない状況ですよね。
この点には様々な問題があります。このマイナス金利は円がなかなか循環しない、つまりデフレにあるということを意味しています。
デフレとは、通貨の価値が高いままであるということを示しています。こういう訳で、円はデフレを引き起こしやすい環境にあるため、円は安定だと考えられて金融危機の時には買われるのです。
円のチェックも金融危機の時には大事です。
金融危機の引き金にアンテナを張っておく
金融危機が起こるときは何かしら問題が起こっています。
リーマンショックのときには不動産の債権化が問題となりました。不動産の債権化は軽く問題を秘めており、日ごろからアンテナを張っておけばこういった問題にはいち早く気づけたはずです。
このように金融危機は突然起こるものではなく、何かしら原因があって急落します。
その原因を突き止めることが金融危機の予測をするためには有効です。リーマンショックについては記事があるのでそちらもご覧ください。
まとめ
未来を明確に読むことは不可能ですが、漠然となら予測することが可能だと思っています。天気だって昔の人は予測できるはずはないと信じて疑わなかったでしょうが、現在では科学が発展し、予測することが可能になりました。金融危機も同じでしょう。
十分な情報と十分な知識があれば予測できると、私は思っています。
金融危機を予測することなんて不可能だと思っていた人は、その常識を捨ててみましょう。そうすることで、まずは金融危機の予測のスタートラインに立てるのではないでしょうか。
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