損切りをしましょうという言葉を何度も見たことがあると思います。
しかし損切りラインと一言で言っても様々な方法があります。そしてその方法はあまり語られることはありません。
今回は代表的な損切りの仕方を見ていきます。
直近の高値・安値におく
5分足でも1時間足でも良いのですが、直近の高値・安値はすぐに見つけることができるでしょう。その価格に損切りラインを合わせるのが基本です。
では、なぜそこに損切りラインを置くのでしょうか。高値を越えるとさらに価格は上昇し、安値を下回るとさらに価格が下落するという思惑が働くからです。
トレンドの継続が続くからという説明も可能です。高値、安値を更新するということは、それだけ強いトレンドになっている可能性が高いです。
一方で、高値、安値というのはある程度の壁としても機能しています。前回、価格が折り返した部分なので、また折り返すかもという思惑が働きます。
よって損切りラインとして、前回の高値・安値は一つの候補になります。
高値・安値が複数重なるところに置く
先ほどの直近の安値・高値のところに置く手法を発展させたものとなっています。高値・安値が来るラインというのは、多くの投資家に意識されるラインであり、価格が反転することが多いです。
日経の週足で見てみましょう。
上のように青いラインでは直近高値や安値が複数存在し、意識される価格となっています。そしてその価格は15000円、20000円でありキリの良い数字になっています。
このように安値・高値によって、トレーダーの意識する価格が明らかになるということを認識しておきましょう。
トレンドラインの近くに置く
トレンドラインも基本的に株価が反発するポイントです。これはテクニカル的手法であり、トレンドラインを意識しているトレーダーは多くいます。
このトレンドラインはいったん割ると大幅に値幅が変動することがあります。上昇トレンドラインを割るというのは、「上昇トレンドを否定すること」です。こう考えてショートを入れるトレーダーがいたり、上昇トレンドは落ち着いたと見てロングを手仕舞い(ショートカバー)する人が増えます。
上昇トレンドラインで反発することを願ってロングしているとしましょう。上昇勢力と下落勢力がトレンドライン付近では拮抗します。そこでトレンドラインの少し下くらいに、損切りラインを置いておくと良いです。
相場と言うのは、綱引きに似ています。ずっと拮抗していたはずなのに、急に片方に動き出してそのまま決着が着くことが多い。このような特徴が相場にはあり、トレンドライン付近は決着が決まる寸前の場所に他なりません。
損切りラインの広さは決めづらい
損切りするにあたってラインから10pips離れたところなどと決めるでしょう。しかしこの損切りラインというのは広すぎても狭すぎても問題です。
広すぎると損が大きくなり、利益で取り返すのが難しくなります。また狭すぎても本来利益を取れるはずだった直前で損切りしてしまい、利益を逃してしまったということになります。
このように損切り幅は長年の勘が不可欠です。また銘柄によっても損切り幅は異なります。自分のトレードスタイルにも合わせて少しずつ模索していくのがベストでしょう。
損切りラインは新規ポジションを入れるポイントに近い
先ほども言ったように損切りする場所と言うのは、出来高が上昇し、買い勢力と売り勢力が拮抗するところです。このようなところでうまくポジションを取ることができれば、「天底を捉えたトレード」をおこなうことができます。
損切りラインについての話ですが、良いポジションを取るための解説とほぼ同じです。そういう観点でこの記事をもう一度読むと、深く理解できるでしょう。
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